私のための美容備忘録

アラフォー女性の日々のコスメ、美容記録。

「私の中の欲望」本日発売NARS オイルインフューズド リップティント/BRONZING

www.narscosmetics.jp

 

久しぶりに買い物をした!
最後に買った色物コスメがもう思い出せないくらい久しぶりとこのブログを振り返ってみれば、11月のNARSのアイシャドウとリップが最後だ。
今は4月。驚き。

 

コスメを買うときは必ずタッチアップして、その時の気分だろうかとか似合うだろうかとか考えて、見極めてから買うタイプだ。
名前だけでとかレアだからとか見た目が好きだからだけでは買えない、決してオタクにはなれない、そういう買い物の仕方をする。

そんな私がタッチアップもせずに、きっと似合うだろうと、きっと今夏の気分になるだろうと買ったのがこの限定のリップ。

このご時世タッチアップできないのと気がついたらお店が閉まっていたわけで、それでもむくむくと久しぶりに自分の中の欲望が膨らんでいることに気がついて、待ちに待った発売日の今日、お昼休みに急いでぽちった。

伊勢丹のサイトでは完売だったので慌ててNARS公式で買ったんだけど、一度火がつくと燃えたぎる一方の私にとって買い逃すということは絶望どころの話ではなく、買えて本当に本当によかった。
こんな時に小さい喜びをやっと見つけられたのに逃してしまったらきっといつもより悲しみに暮れて、もしかしたら、馬鹿みたいだけど泣いていたかもしれない。
そのくらいずっと欲望がなかった。
(なのにカードの支払いが減ってないのなんで?)

いつからこんな緊迫状態になったのか、メンタルが追い込まれていったのか覚えてないくらいに急激に情勢が変わっていって、物欲なんか全然なくて、いつもは春になる前に服を買ったりしてるはずなのに、帰り道のルミネすら素通りしていつまでも寒い寒いとセーターとコートを着込んで塞ぎこんでいた。
やっと去年の春服に袖を通したのは4月に入って少したったくらいの頃。

そんな私がコスメなど興味あるわけもなく、きらしたWHOMEのマスカラやMiMCのファンデを面倒だなと思いながら必要日用品として買ったくらい。

マスクをしているからリップなんて一番必要ないけど、ねぇ、だから欲しい。
不急なことが私を支えていてくれたんだと、閉まっている百貨店や映画館、なくなっていく友達との約束を見つめながら今更思う。

余分がない日々は私をどんどん孤独にして体が重たくて何もする気になれない。
ニュースも見たくない。
流行ってるzoom飲みはなんか照れくさくてできない。

いつ届くのかなぁ。
本当に使うのかなぁ。
マスクの下にそっと忍ばせて自分を元気づけるのだろうか。
それともこの騒動が落ち着いてから皆に会う時までしまっておくのだろうか。

物は物でしかなくて、きっとどっちでもいい。

大事なのは、私の中にまだ欲望があったということ。
諦めずに何かを望むというのは、日々を生きて行くのに大事なこと。
好きな人達に次にいつ会えるのかな、本当に会えるのかななんて思わずに、望んで信じなければ。
その時を待つことがこんなに強さを必要とするなんて忘れてた。

この重たい体をなんとか起こして今日もなんとか仕事をして、週末は泥のように寝て、なるべくインスタントでないものを食べて、元気でいよう。
元気でいればきっとまた会える。
時間や情勢が人を変えてしまうことを、自分を変えてしまうことを私はもう知っているけれど、それでも希望を持つことが今私には必要なことで、愛ってそういうことかななんて大げさなことを考えたりもする。

狭い部屋に閉じこもっていると考えがどんどん狭くなるからよくないね。
散歩くらいしよう。

電話をしながら庭を歩きまわって鳥と喋ってる友人や、散歩しながら「月が赤いね!」と電話をくれた友人みたいに。
私も散歩して、好きな人たちに電話しようかな。

皆がきっと少なからず孤独で、私の孤独が誰かの孤独を癒すことだってあるから。

1本のリップが孤独を癒すことはないかもしれないけど、この買い物で私はちょっと色んな事を考えなおしたりしてブログを書く気になったんだから、欲望ってやっぱり大事。