私のための美容備忘録

アラフォー女性の日々のコスメ、美容記録。

【オレンジリップ】YSL/ルージュ ピュールクチュール ヴェルニ、CHANEL/ルージュ ココ シャイン

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季節が変わると新しい口紅がほしくなる。

昔はシーズン立ちあがりの洋服を見て、今シーズは何を着よう、どういう自分でいようかと考えたものだけれど、今は口紅がそれだ。

口紅の色はその人がどうありたいかを表すように思う。

 
メイクを覚え始めの高校生の頃、重要なのはアイメイクだった。
ブラウンシャドウでグラデーション、黒のリキッドアイライン上下にがっつり入れて、マスカラは3度塗り。ファンではないけど、浜崎あゆみみたいな目になりたかった。
唇はグロスがメインで、若さゆえの血色のよさもあり、口紅とは無縁。
口紅ってなんかおばさんっぽいイメージもあったように思う。

私が30歳になった頃だろうか、メイクの流行は目元から口元へ移る。
赤いリップが流行りはじめ、若い子たちはマスカラはしなくても口紅は塗るというのがメイクの主流になってきた。
試しに塗ってみた赤リップはどうしてもおかめみたいになるし、“今”のバランス感覚を取るのが難しくて、ついに流行の真ん中ではなくなったのだなぁと寂しくなったものだ。

しかし諦めない。いつだって自分が思うイケてる自分になりたいんだもの。
美容雑誌を読み、ネットで口コミを見て、デパートの化粧品売り場で色んなブランドのリップをチェック。ばんばんタッチアップしてもらった。
その場ですぐ買わずにつけたまま一日過ごして使い心地をチェックする。
私の唇は荒れやすいから乾燥しないかを確認し、マメに塗り直すような性分でもないからどのくらいもつのか様子を見た。

その上で似合う色、ちょっと冒険した色、顔色がよく見える色、オシャレに見える色。

選択肢はたくさんあるからこそ、“自分がどうありたいか”、“どういうシーンで使うか”、“どんな服に合わせるか”を考えて選ばないといけない。

そして、気に入ったものをとことん使いたいのと、次のシーズンの気分が自分でもわからないという理由から予算は基本1本。(普通に家計の問題もある)
相当な真剣勝負だ。
買い物っていうのはいつでも真剣勝負なんだ。明日からの私がどうなるかはこの買い物にかかっているんだと、洋服を買うときも思っている。


一番初めに買ったリップのことは正直覚えていないけど、一番初めに使い倒したリップは間違いなくイヴサンローランのルージュ ピュールクチュール ヴェルニ。

使い切ってしまったので容器がなくポップウォーターの方だったかもしれない。
赤寄りの鮮やかなオレンジで顔色がよく見えた。
はっきりとした自己主張があるけどリキッドルージュの瑞々しさからかお高くとまってない。カジュアルな服によく似合った。もちもバッチリ。
大好きで毎日こればかり使ってた。

使い切った後、この記事を読んで落ち着いたピンクを買った。

なんとなく無難に、仕事の場にと使いやすかったけど、あまり仲良くなれなかったように思う。
初めてのデートとか、初めて会う男の人がいる場にもつけていきやすかった。その頃は無難できちんとした女性に見られたかったんだろう。髪の毛もまだ長かったし、コンサバティブに見えたと思う。
あると便利。でも、もう買うことはない色。

私は塗るたびにときめくようなルージュが好きなんだな。これから何かが起こるような、元気になるようなワクワクするものをつけて出掛けたい、人に会いたい。


今年の夏はシャネルのルージュ ココ シャイン114ばかりだった。

夏がきた!と宣言するようなクリアで瑞々しいオレンジ。
今年は春先から真夏日があったので5月か6月頃の、30度を超えるような日に買ったのを覚えている。
もちは普通に合格ライン。潤いがあるので乾燥しない。
鏡を見なくてもさっと塗れる気軽さも夏にぴったりのように感じた。
そもそもシャネルのリップをバッグに放り込んで出掛けるなんて、全女子の憧れなんじゃないだろうか。いい女になった気分になれること間違いなし。



朱赤もベージュピンクもベリー系も好きだけど、一番好きなのはオレンジかもしれない。
赤い口紅にはきっぱりとした知的さと艶っぽさがある。
ピンクには女性らしくすべてを中和させてくれるような力強さがある。
オレンジは、快活で軽妙洒脱。そういうイメージ。
私はそういう人になりたいのかもしれない。
そんな気持ちをひそかに託しながら、リップ選びを楽しんでいる。