私のための美容備忘録

アラフォー女性の日々のコスメ、美容記録。

【NARS】オーデイシャスリップスティック 2829 LINDA(限定色)

これは私が生まれて初めて並んで買った口紅だ。

正直何事も並ぶような人のことをバカにしていたところもあったのだけど、
人を並ばせるほどの魅力のある、欲望をかき立てる、狂わせてしまうようなものだってあるのだということを学んだ。
一度欲しいと思ったらもうその欲望を抑えることができない自分がいることも。
まぁ買い物というのはコスメに限らずそういうものなんだけど。

 
2017年秋に限定色として発売された、NARSオーディシャスリップのLINDA。
発表されたときにそのコレクションの中でもひと際目をひく色合いで、すぐさま欲しいと思った。
けれど、美の巨匠・鈴木えみ様がインスタにアップしたことで、ただでさえNARSの限定品は争奪戦なのにもう絶対買えないわこれは、と諦めた。
今時は限定色でなくても欠品してしまうくらい世間のコスメ熱というのはすごいのだから。

だから予約日も発売日もとくに何もしなかった、諦めたはずだったのに、口紅を選んでいると必ずLINDAのことを思い出してしまう。
一口にオレンジブラウンといっても様々だし、オレンジブラウンを出しているところも少ないので似たようなものを探すのは困難だった。

そもそも私の唇の色のせいかもしれないが、オレンジブラウンの口紅をタッチアップしても、オレンジ・黄味ではなく赤味を感じることが多い。
黄味がしっかりと出るブラウン自体が貴重だったのだ。だけど私にわかるわけないそんなこと!

やっぱりLINDAが欲しい。
LINDAじゃないと無理!

そう思ったらもうだめ。何が何でもほしい。手に入れたい。
店員さんに店頭で再販ないですか?と聞いて初めは予定はないと言っていたが、日を改め、店を変え、ときには電話で問い合わせたりしてみると再販しそうな気配が出てきた。
店舗によっては日付をはっきり言うと大行列ができてしまうからか言ってくれなかったが、かまをかけて電話をしたら答えてくれた店舗があった。そこは隠してなかったんだろう。

幸い土曜日が再販日だったので銀座三越の地下の入口に開店前に並んだ。
開店10分前に着いた時点で10人以上は開店を待っていて、最終的には30人はいたと思う。それでも目的は様々だろうし何の焦りもなかったのだけど、開店と同時に走り出した人たちがいたので驚いた。
しかも全員NARSに並んでた。すごい。転売屋かもしれないけど、開店前に着いたくらいで油断していてはいけなかったのだ。こわいぜコスメオタク。
歩いていた私の番号札は確か20番台で、無事にLINDAを手に入れることができた。めでたしめでたし。

オーディシャスリップは初めて買ったけれど、セミマットくらいの質感で使いやすい。
マットリップって筆を使わないとうまく塗れないような扱いにくさを感じるんだけど、これはそのまましゃっと塗っても大丈夫。
もちろん乾かないし皮むけもしない。食べたら落ちるけど、もつ方だと思う。

LINDAはキャメルのような色で、黄味をしっかり感じられるブラウンだ。
こう書くとつまらないように聞こえると思うのだが、絶妙で垢ぬけてみえる色。
しつこいけど黄味がその抜け感の重要なポイントなように思う。

これだけ魅力を語りながら読んでくれた人が買えないのは申し訳ないが、同じオーディシャスのモロッコが近い色なのでよかったらタッチアップしてみてほしい。
買おうと思ったけどLINDAがあるから…と私は我慢した。


あれだけ苦労して手に入れたのに今年はあまりつけておらず、ブラウン味の強い赤にひかれているのだから自分に呆れる。

しかし、口紅がもたらす印象はメイクの中でも1、2を争う。
だから自分の今の気分をきちんと表していないと居心地が悪くなってしまうので、仕方のないことだと言い訳をし、買い物をすることにしよう。