私のための美容備忘録

アラフォー女性の日々のコスメ、美容記録。

「美容は自尊心の筋トレ」を読んで思うこと

 

そろそろ在庫が復活してきたのでこの本をオススメしたい。

 

ふう。緊張するね。この本の感想を書くことは。
感想というか、単なる日記です。この本にまつわることについての。


長田さんの話をするときにまず語らねばならないのが雨宮まみさんのことだ。
私は雨宮まみさんの本が、書くものが、彼女が大好きだった。
ずっとまみさんの背中を見て年をとっていくんだと思っていた。
だけどある日突然、本当に突然に急にいなくなってしまって驚いたし、途方に暮れたし、何よりとても悲しかった。

さらけ出したり内省したりすることに(少なくとも私から見たら)怯まないその恐ろしいほどの熱情はかっこよくてかっこ悪くて、とても素敵だった。
その背中を見失って、彼女の年をこえてしまうんだと思うと突然目の前が真っ暗になったようだった。

そうして真っ暗な中をまた一人で歩かないといけないんだと思って生きていたら、また別のかっこいい背中が見えた。
この本が出ると知ったとき、そう思った。

まみさんが亡くなる前から長田さんのファンだったし、まみさんはまみさんで長田さんは長田さんで、決してお互いにお互いの代わりになんかなれない素敵な人同士だ。
だけど、もがいて叫んで闘って生きている傷だらけのかっこいい背中を久しぶりに見た気がして。
それは私にとって大きな希望で、本当に本当に嬉しいことだった。

「美容は自尊心の筋トレ」は私にとって、そういう本です。

そういう先輩が、今までの自分の道を振り返りながら未来を見て、どんな世代にも伸び伸びと生きてほしいと願っている生き方の本です。
その手段として美容があるだけ。

自分で分かっているものから分からないもの、知らず知らず人にかけているものまで様々な呪いがあるわけだけど、少しずつそれを解いていけるよう、自虐なんかやめて自分を愛してケアして、いくつになっても胸を張って人生を楽しむ。
言えば簡単だけどすごく難しいこのことについて、美容の観点から色んな切り口で書いている。

ずっと「大丈夫だよ」って言われてるみたいに優しい本です。
だから一気に読んだ後は、ちょっと落ち込んだ夜や自信を失くしそうなとき、自分が嫌いになりそうなときに読み返すといいと思う。


この本の最後に「エイジングロールモデルを探して」というページがあるが、私にとってその一人が長田さんだ。
私の人生はまだ折り返してもおらず長い。
その長い人生の中で間違えることも傷つくこともたくさんあるだろうけど、かっこいいその背中を見ながら、いつか私もかっこいい背中になれていたらいいなあと思う。
かっこいいまでいかなくても、なんかちょっといい背中とか。

そういう風に思えて、リラックスできるようなちょっと前を向けるような本です。